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企業結合/BHP・Rio Tinto

【BHP / Rio Tinto によるJV設立案件。】
【豪州競争・消費者委員会、欧州委員会、ドイツ連邦カルテル庁、韓国公正取引委員会と日本公取委との並行審査案件。】【中国?】
 

※計画の内容 「Rio Tinto and BHP Billiton sign binding agreements on iron ore production joint venture」(報道発表 12/05/2009)
「On 5 June 2009, Rio Tinto and BHP Billiton signed an agreement of core principles to establish a production joint venture covering the entirety of both companies' Western Australian iron ore assets. The companies today signed binding agreements on the proposed JV that cover all aspects of how the joint venture will operate and be governed.」
「The production joint venture encompasses all current and future Western Australian iron ore assets and liabilities and will be owned 50:50 by Rio Tinto and BHP Billiton.  It will deliver substantial synergies resulting from combining the companies' Western Australian iron ore operations, with the aim of producing more iron ore at lower cost.」

※中止
BHP報道発表 10/18/2010)
「it has become increasingly apparent that regulatory approvals of the joint venture are unlikely to be achieved. Consequently, BHP Billiton and Rio Tinto have reluctantly agreed to dissolve the proposed joint venture.」
Rio Tinto報道発表 10/18/2010)
「Both parties have recently been advised that the proposal would not be approved in its current form by the European Commission, Australian Competition and Consumer Commission, Japan Fair Trade Commission, Korea Fair Trade Commission or the German Federal Cartel Office. Some regulators have indicated they would require substantial remedies that would be unacceptable to both parties, including divestments, whereas others have indicated they would be likely to prohibit the transaction outright. The parties have mutually agreed that no break fee is payable.」

※日本における審査
・JV設立は株式所有として企業結合審査の対象
公取委 平成22年2月3日付 事務総長定例会見記録 (
公取委
「この案件は御案内のとおり,一昨年の段階でも,私どもは事件として調査を途中まで進めていた経緯もございますし,今回は若干スキームが違いますが,日本の鉄鋼メーカーに大きな影響が出る重要な案件であると思いますから,しっかりとした厳正な調査,審査が必要だろうと考えているところであります。」
・直嶋経済産業大臣の閣議後記者会見(
経済産業省 12/08/2009)
「いわゆる自由な取引を阻害する要因になるのではないかという危惧を持っていまして、オーストラリアの私のカウンターパートの2人の大臣には、何度かこの問題について、オーストラリア政府としても慎重に考えてもらいたいと、また審査をやる場合は厳正にやってほしいと、こういうことを要請してきました。」
・PhaseIIへ移行 (
公取委 07/16/2010)
審査対象「海上貿易によって供給される塊鉱の生産・販売事業及び海上貿易によって供給される粉鉱の生産・販売事業」
問題点の指摘(下記公取委発表参照 09/27/2010)
審査中止(公取委 10/18/2010)
「当委員会は,平成22年9月27日に,海上貿易によって供給される鉄鉱石の塊鉱及び粉鉱の生産・販売事業について,本件JVの設立により競争が実質的に制限されることとなるおそれがある旨問題点の指摘を行ったところ,本日,BHPビリトン及びリオ・ティントが本件JVの設立計画を撤回する旨を公表したため,本件事前相談に関する審査を中止することとした。」
・海江田内閣府特命担当大臣記者会見(内閣府10/22/2010)
「(問)ちょっと旧聞に属するのですけれども、例のBHPビリトンとリオ・ティントの統合が見送りになったのですけれども、公正取引委員会が影響があったと言われていますが、その辺のご所感というか、公正取引委員会にかかわりますが。
(答)公取は今度独禁法の改正もあるということでありますが、とりやめになったという判断はよかったというふうに思っておりますので、公取がどういうふうに関与したかということは、私は存じ上げませんけれども、とりあえず見送りになったということ自体は、私はよかったかなと思っています。」

※欧州における審査(
欧州委 01/25/2010)(日本語版 EU駐日代表部 01/25/2010)
・一定のJV設立が企業結合審査の対象
・本件は「restrictive business practices (Article 101 of the Treaty on the Functioning of the European Union - TFEU).」事件(旧81条)
・重点審査対象は海上運送鉄鉱石市場(seaborne iron ore)。JV設立による影響が問題。

※豪州による審査
「ACCC delays decision on proposed BHP Billiton/ Rio Tinto joint venture at request of parties」(豪州
ACCC 09/14/2010)

※中国当局による審査
報道「BHP-Rio and MOFCOM were in pre-consultation on JV」(
Alibaba News Channel 01/23/2010)

※韓国も審査中(日本
公取委事務総長定例会見記録(平成22年7月28日))
「日本も韓国も,御案内のとおり,BHPビリトンとリオ・ティントのジョイントベンチャーの案件について取り上げておりまして,これにつきましては,両国の国際協力の強化策という議題の中で,今後とも両国の競争当局間で協力をしていきましょうという話が行われております。 」

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