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命令執行/JASRACのその後

リンク: 平成29年3月1日付 事務総長定例会見記録 :公正取引委員会.

(問) JASRACの関係なんですけれども,

「(問) JASRACの関係なんですけれども,先月14日に東京高等裁判所で,平成21年の排除措置命令が出た当時にJASRACが供託していた執行免除の保証金1億円について,3000万円を没取するという決定が出て,21日付でしたか,確定もしていると思います。私が,その決定を読む限りでは,必ずしも,公取側の主張が満額認められたわけではないと感じておりまして,直近10年ぐらいで同じような保証金没取の申立て事件の結果を見ると,皆さんの主張が,金額ベースで100%通らなかったケースというのが,4,5件に1件ぐらいの割合なのかなと思っておりまして,その一方で,3000万円という金額自体は,これも直近のケースと比較すると,かなり高額な類の没取額ではないかと思っております。その辺り,トータルで,今回の高裁決定というのはどのように評価されているのでしょうか。

(事務総長) 今,お話がありましたように,JASRACに対する私どもの平成21年2月27日の排除措置命令については,先般命令が確定したということでございますので,改正前の独占禁止法の規定,具体的には第70条の7でございますけれども,それに基づいて今の論議がなされ,東京高等裁判所におきまして,JASRACの排除措置命令に係る,その後の経緯のことも含めた事情を考慮して,3000万円を没取するというのが相当であるとの判断がされたわけであります。

 今,御指摘のありましたように,1億円の全部を没取するということではなく,3000万円ということでございますので,一部ということになりましたけれども,私ども公正取引委員会として,高等裁判所の決定の内容を精査させていただいた結果,当該決定に対して抗告は行わないとしたところであります。

 評価という件については,正に,今,申し上げましたように,本件に係る諸事情を考慮した東京高等裁判所の決定というものについて,これを受け入れるということでございます。

(問) 受け入れるという判断を総合的にされたとおっしゃいましたけれども,これまでも何例か,数件に1件ぐらいの割合で満額が認められなかったというケースが過去にもありますけれども,そういった場合にも,最高裁への抗告といったものも,手続上は,今回も含めてできたと思うんですけれども,必ずしも満額を認めなかった高裁の決定に対して,そのまま抗告とかをせずに確定させるというのが,今回のケースを除いて,これまでのケースでも,特段珍しいことではないんでしょうか。

(事務総長) 高等裁判所の決定は,事案の具体的な事情に基づいて区々でございますので,それを過去どうだった,珍しいか珍しくないかということについては,私の方からは特段申し上げることはないということでございます。

(問) 最後,今回の決定が直接影響するのかどうか分からないんですけれども,前々回でしたか,お伺いしたときに,JASRACが平成21年の命令の内容をきちんと執行しているかどうかの確認をしている最中だと思いますというようなことをおっしゃっていてですね,文字どおり受け止めると,命令がちゃんと守られているかどうかをまだ確認している最中だというふうに受け止めたんですけれども,今回の決定文の中にもありましたけれども,JASRAC側からは,適宜,当時違法だと指摘された包括徴収方式を改めることについて,いわゆる5者協議ですとか,そういったことについては,公取さんの方にも報告をしているというような認定がされております。その中で,昨年9月に命令としては決定して,今日現在で5か月,6か月近く,結構経っているわけですけれども,仮に,まだ実行されているかどうかの確認作業というのが終わっていないのであれば,この6か月というのは,これまでの実務に比べて,期間的には長いものなんでしょうか。それとも,するべきことをしていて,これだけの時間がかかっているというふうな認識なんでしょうか。

(事務総長) これも先ほどと同じように,それぞれの事案に応じて,排除措置命令を執行するということの時間は違うと思いますので,また,それぞれの排除措置命令において,いつ命令の執行が完了したかということについても,特段,世の中に公表しておりませんので,JASRACの件だけどうと言うことは差し控えさせていただきたいということは,この前も申し上げたとおりでございます。

 その上で,JASRACの件について,あえて言えば,やはり平成21年の排除措置命令以降,いろいろな事情があったということもありますけれども,期間がかなり経過しております。その中で,平成21年に出した排除措置命令の内容について,その執行を求めるということでございますので,相手方のその後の動きというのも十分確認した上で,私どもの排除措置命令の内容がきちっと執行されるということを,我々として,確認する必要があるということでございますので,適正なタイムスパンの中でやっているということでございます。これが早い,遅いということではなしに,むしろ排除措置命令の内容が,きちっと確保されるということに主眼を置いて,私どもとして,JASRACとの関係で,確認をしているところであるということでございますので,今の段階で,もう終わったとか,終わらないということについては,コメントを差し控えた上で,今の一般論を申し上げさせていただきたいと思います。」

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